✈️ はじめに
飛行機に働く「抗力」のうち、飛ぶことで自然に生まれてしまう抗力を「誘導抗力」といいます。
このテーマについての詳しい仕組みや、発生のメカニズムは、すでに別の記事で解説しました👇
👉 誘導抗力を説明できますか?揚力の代償として生まれる抗力の正体
この記事では、それらの知識をもとに、
「どう答えれば、試験官に伝わるか」という視点で、一問一答形式で整理していきます。
✈️ 「理解している」だけでは足りない
誘導抗力について、テキストや教科書を読んで理解したつもりでも、
いざ口述試験で「それを簡潔に説明してください」と言われると、
うまく言葉にできなかったり、余計なことまで話してしまって伝わらなかったりします。
口述試験で求められるのは、
簡潔で、要点を押さえた説明
試験官が聞きたい“キーワード”を含む回答
知識を一度に出すのではなく、質問の流れに沿って段階的に展開する技術
たとえば、「誘導抗力が発生する理由は?」という問いには、
揚力ベクトルの傾きとその成分分解を説明する必要があります。
一方、「それが増えるのはどんなとき?」という質問では、
速度・迎え角との関係を簡潔に答えなければなりません。
✈️ よく聞かれる質問(基礎編)
❓ 飛行機の抗力にはどんなものがありますか?
空気抵抗による有害抗力と
揚力が発生することによって生まれる誘導抗力があります。
❓ 有害抗力とはなんですか?
空気抵抗により生まれる抗力です。
・形状抗力
・干渉抗力
・表面摩擦抗力
があります。
❓ 形状抗力とはなんですか?
機体自体の空気抵抗による抗力です。
機体の形状を流線形に近づけることで小さくすることができます。
❓ 干渉抗力とはなんですか?
異なる気流同士がぶつかることによって生まれる抗力です。
翼と胴体の接合部で生まれ、この部分にカバーを付けるなど、丸みを帯びさせることで小さくすることができます。
❓ 表面摩擦力はどんな場所で大きくなりますか?
小型機では、乗り込むときのためにある、翼表面のすべり止め。
また、リベットも摩擦力を大きくする原因です。
❓ 誘導抗力とは何ですか?
飛行機の揚力に付随して生まれる抗力です。
飛行機が低速になるほど大きくなります。
✈️ 応用編
実際の試験では、上記に挙げたような基礎的な質問をした後、実運航にはどのようにかかわってくるのかや、それぞれの現象の原因は何なのかなどの応用的な質問がされます。
これらの質問を一つ答えられなかっただけで不合格になることは少ないですが、答えられないものが複数あったりすると、不信感が大きくなったり、不合格になってしまうこともあるのでしっかり勉強しておくべきです。
以下は、試験官が知識を確認したうえで、より深く理解しているかを探るために問われる質問例です。
・誘導抗力を減らすための装備はどんなものがありますか?
・なぜウィングレットが誘導抗力の低減に効果的なのですか?
・グライドスピードはどのようにして決まりますか?具体的に何ノットですか?
📘 続きはこちら:
👉 【口述の友】誘導抗力編(NOTE有料記事)(準備中)
実際の口述試験で問われるレベルに合わせて、すぐ使える回答例をまとめています。
「知ってる」だけで終わらせない、“答えられる知識”を身につけたい方はぜひご覧ください。
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